愛しい君へ ー小さい頃の気持ちってー

愛しい君へ

君はいつまでパパと遊んでくれるんだろう?

 

4歳の君は、目をキラキラさせながら、こう答えた。

「そんなのずっとに決まってるじゃん」と。

 

7歳の君は、少し眉をひそめながら、こう答える。

「そんなのいつまでかわかんないよ」と。

 

何度もそう答える君に、パパはちょっと悲しくなって、その理由を聞いたら

君は「悲しくなるから聞かないで」と言ってボロボロと涙をこぼした。

 

君はまだ小さいのに、少しずつ、世の中のことわりを理解し始めているんだね。

 

パパはふと、自分の小さかった頃のことを、思い出したよ。

 

大好きなおばあちゃんの横で眠りながら、おばあちゃんの静かな寝息をききながら、

ずっと一緒にいられないことを思い、密かに涙したことがあった。

 

愛しい君へ。

でも、大丈夫だよ。

 

キラキラした君のその思いは、大きくなっても、心の奥の宝石箱に、ちゃんとしまわれているから。

そうやってみんな、大きくなっていくんだよ。

 

大人になった時、ときどき、その宝石を心の奥底から取り出して、そのキラキラを眺めてみてもらえたら、

パパ、こんなに幸せなことはないな。