愛しい君へ伝えたいこと(はじめに)
愛しい君へ
君はもうすぐ8歳になるね。
君が生まれてきて、パパの人生は変わった。
本当に人を愛おしいと思うことができた。
パパに幸せをくれた人、心の底から大好きだよ。
パパはいま、病気になってしまい、ちょっと心が沈んでいます。
幸い命に関わるようなものではないけれど、パパの右目には傷害が残ってしまいます。
大好きな本を、これまでのようにたくさん読めなくなると思うと、ちょっと寂しい気分だよ。
人生にはたくさんの良いことがあるけど、残念ながら、辛いことや悲しいこともあるんだね。
パパはいつも、願っています。
君の人生、ひとつでも、良いことが増えますように。
ひとつでも、悲しいことが減りますように、と。
そのために、パパは君に教えてあげたいことが、山のようにあるんだ。
でもまだ君は小さいから、すべてを一気に教えてあげることができません。
だから一つずつ、ここに書き残しておこうと思います。
今はまだ、パパの頭やパソコンの中だけにあるものを、ひとつひとつ書き残してゆきます。
消えてなくなってしまわないように。
いつの日か必ず君に、伝わるように。
2019年11月 パパより
*だって人生、何が起こるかわかったものじゃないから。
いつか君に直接教えてあげられる日を、心待ちにしながら。