ぼくが部屋にテレビを置かない3つの理由  - 時間の有効活用と豊かな人生について考える-

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テレビは娯楽の王様だ。昭和28年、TVがお茶の間に登場してから、今もその地位は揺らいでいない。内閣府の消費動向調査によると、TVの世帯普及率は98.1%で、世帯あたり平均2.2台のTVを保有している(2016年)。

 

しかし、ぼくは部屋にTVを置いていない。できれば家にも置きたくないが、それは家族が許さない。本当は、ぼくだってTVが好きだ。小さい頃から慣れ親しんできた生活の一部だ。しかし部屋のTVは泣く泣く処分した。

 

なぜなら、TVの近くにいることは、ぼくの人生にとってマイナスの面が大きいように思えてならないからだ。その理由を以下に挙げる。

 

TVがもたらす悪影響

第一に、時間を浪費する。

ぼくは、とくに見たい番組があるわけでもないのに、何気なくTVをつけてしまう。そして、とくに面白くもないのに、ついついTV画面を眺めてしまう。あとで後悔することがよくある。単純に、時間を無駄にしてしまうのだ。

 

第二に、生産性が落ちる。

ぼくは、何かをしながらTVをつけたままにしていることがよくある。仕事や部屋の掃除、読書など。意識してTVを見ている訳でもないのに、不思議とあたまの中がモヤモヤしてくる。単にぼくの集中力が足りないだけかも知れないが、とにかく生産性が落ちるのだ。

 

第三に、出費が増える。

TV番組は広告費からできている。考え抜かれた素敵なCMは、少なからず、ぼくたちの行動に影響を与える。またCMだけじゃなく、ぼくたちは番組からも様々な消費意欲を刺激される。 

 

誤解しないで欲しいが、ぼくはなにもTVの良いところをぜんぶ否定しているわけではない。人生には娯楽が必要だ。TVが与えてくれるささやかなひと時が、日々のストレスを和らげてくれる。また、何気なく見た番組に感動し、何かを学ぶことだってあるだろう。しかし、ぼくに限って言えば、やはりマイナスの面の方が大きいように思えてならない。

 

慣れ親しんだ習慣の修正

ぼくは慣れ親しんだ習慣にメスを入れ、人生をより良くしたいと考えている。ぼくが気にしているのは、TVがあると何気なくスイッチを入れてしまうぼくの習性なのだ。これはもはや、麻薬依存に近い常習性があるのではないかと考えている。心の弱いぼくには、物理的にTVを排除するしか、自分に打ち勝つ手段がなかった。

 

ではTVをまったく見ていないかというと、それは違う。リビングの真ん中には、まだ大きなTVが鎮座しているし、ぼくにだって見たい番組はある。要は何気なくTVをつけてしまう習性をうまく抑えながら、能動的にTVを見るようにするのだ。

 

やることは単純で、番組欄から見たい番組を見つけ、録画する。あとで都合の良いときに見ればいい。録画することのメリットは計り知れない。第一に、能動的に見たい番組を選択しているし、第二に、好きな時間に見ることができる。そして第三に、CMは飛ばしてしまえばいい。

 

最近ではHDDレコーダーに録画した番組をスマホタブレットで見ることができるようで、これはとても便利だと考えている。技術の進歩が新しいライフスタイルを生み出すのではないかと思うとワクワクする。個人的にはnasune(sony)という製品が気になっており、いつか試してみたい。

 

時間の有効活用と人生の豊かさについて

さて、部屋からTVを排除してしばらく経つが、TVがないことによる物淋しさにもずいぶん慣れてきた。はじめは無意識にスイッチをつけようとしていたが、今では平気だ。TVをつける代わりに、お気に入りの音楽をかけ、集中しやすい雰囲気になっている。あくまで心持ちだが、少しだけ人生が豊かになった気分だ。今は小さな変化かもしれないが、時を重ねればその差は大きな違いになるのではないかと思っている。